動画ではなく、文字で読みたいという方は、以下をご覧ください。
発声障害あるある(その1)~電話~
発声障害でいると、日常生活で困る場面がいくつも出てきます。
そこで今回は、そのような「発声障害あるある」について考えていきたいと思います。
「発声障害あるある」で最も多いと思われるのはやはり、「電話」じゃないでしょうか?
私も発声障害になってからというもの、この「電話でしゃべる」ことが恐怖となってしまいました。
普通に顔を突き合わせて話す時よりも、なぜか喉が詰まるんですよね。
昔、発声障害が発症したばかりの頃、仕事で電話応対をした時によく、
「どうしたのその声?」
「変な声だね。」
「聞き取りにくい。」
「ちゃんとしゃべってください!」
「もっと力を抜いたら?」
など、お客様からも仕事仲間からもたくさんご指摘を受けました。
思い出しただけで、心が痛くなってきました。
ではなぜ、電話だとより、喉が詰まってしまうのでしょうか?
私なりに原因を考えてみました。
電話で喉が詰まりやすい理由3
1.電話という特性上、受ける時も架ける時も身構えてしまう
2.相手との距離感がつかめない(ついつい大声になる)
3.1対1で自分の声がダイレクトに伝わるから、声が変なことがばれるという恐怖
まだまだあると思いますが、だいたいこのような感じではないでしょうか。
【発声障害】苦手な電話を克服する方法
では、この苦手な電話を克服する方法ですが、ポイントは2つ。
苦手な電話を克服するポイント2
1.言葉のはじめに小さい息声(無音でもいい)で、「はいっ!」と言って、喉の詰まりを吐き出してから話す。
2.会話中はできるだけ、裏声を出すことを意識する。
では実際にやってみます。
【下記の参考動画でご確認ください】
【架かってきた電話を受ける時】
有声音の「はい」 (動画の2:30から)
「はいっ(喉の詰まりを吐き出す)、もしもし、ゆーかりです。」
無声音の「はい」 (動画の2:35から)
「はいっ(喉の詰まりを吐き出す)、もしもし、ゆーかりです。」
【自分から電話を架ける時】
無声音の「はい」 (動画の2:40から)
「はいっ(喉の詰まりを吐き出す)、私ゆーかりと申しますが、佐藤様のお宅でしょうか。」
この「はいっ」は、最終的には聞こえなくなるのが理想ですが、たとえ聞こえてもギリギリおかしくないのが、この「はいっ」なので、ぜひ、お試ししてみてください。
参考動画 ↓
まとめ
♦発声障害の人は、日常生活で困る場面がいくつもある。
その困る場面に「電話応対」がある。
♦原因は、
1.身構えてしまう
2.相手との距離感がつかめない
3.1対1なので、声のおかしさがダイレクトに伝わってしまう
♦その解決方法は、
1.言葉のはじめに「はいっ」とつけて
「喉の詰まり」を吐き出してから話す。
2.会話中はできるだけ裏声になるように意識する。
いかがでしたでしょうか。この記事があなたが楽に声を出すためのお役に立てればさいわいです。