発声障害の改善に本当に必要だった「時間」とは?
発声障害で悩んでいるとき、私自身がもっとも大きな変化を感じたのは「時間を置くこと」でした。声が思うように出ないと、「もっと練習しなきゃ」「早く治さなきゃ」と焦る気持ちが強くなりがちです。しかし実際には、その焦りが症状を長引かせてしまうケースもあります。今回は、私が経験した「時間を置くことの効果」について、体験談を交えながら解説します。
ボイトレを休まざるを得なかった一年間
私が発声障害に悩み始めたのは、歌手活動を続けていたときでした。ある時期から喉の違和感や詰まり感が強くなり、思うように声が出なくなってしまったのです。
「練習すれば治るはず」
「もっと発声法を工夫すれば楽になるのでは」
そう思って、ボイストレーニングを続けていました。しかしある時期、環境の変化もあり、約一年間ボイトレを完全に休むことになりました。正直、その期間は不安で仕方がありませんでした。
「こんなに休んでしまったら、声がますます出なくなるのでは?」
「治るどころか、退化してしまうのでは?」
そんな焦燥感にかられていたのです。
再開して気づいた変化
ところが、一年後にボイトレを再開してみると、思いがけない変化がありました。
・今まで出なかった裏声が自然に出せるようになった
・喉の過剰な力みが減っていた
・以前より声の出し方がスムーズに感じられた
もちろん、発声障害が一気に治ったわけではありません。しかし、声に対する感覚が変わっていたのです。これは「休むことによって、無意識に入っていた力みがリセットされたのではないか」と感じています。
声にとって「休養」は練習と同じくらい大切
声は筋肉や神経の働きによって支えられています。スポーツ選手が練習と休養をバランスよく取り入れるように、声を使う私たちにも「回復の時間」が必要です。
発声障害で悩んでいる人の多くは、真面目に練習を続けています。しかし「頑張りすぎること」が逆効果になることもあります。喉や心の緊張が積み重なり、知らず知らずのうちに症状を強めてしまうからです。
なぜ「時間」が必要なのか?
私が実感したのは、症状が落ち着くために「時間」が欠かせないということです。
- 喉の筋肉が過緊張から回復するまでには時間がかかる
- 神経系のバランスも、休養を通して少しずつ整う
- 心の焦りが和らぎ、治癒力が働きやすくなる
一心不乱に練習しているときは気づきませんが、強い思い込みの中にいると、かえって回復を妨げてしまいます。そんなときこそ「いったん距離を置く」という選択が必要なのだと感じました。
休むことは「諦め」ではない
発声障害に苦しむ方の中には、「休むこと=努力をやめること」と捉えてしまう方もいると思います。私も同じように感じていました。
しかし実際には、休むことは「声を守るための戦略」です。声をリセットし、新しい感覚をつかむ準備の時間だと考えれば、むしろ積極的な選択になります。
私の場合、休んだ一年があったからこそ、裏声を出せるようになり、その後の改善につながりました。
まとめ:焦らず、時間を味方にする
発声障害の症状が落ち着くために私にとって一番必要だったのは「時間」でした。
- 休養によって喉や心の緊張がほぐれる
- 無意識の悪い癖がリセットされる
- 新しい感覚を得るきっかけになる
声の不調に焦ると、つい「もっと努力しなければ」と思いがちです。しかし、時には休むことが最大の改善法になることもあります。
もし今、練習してもなかなか改善が見られず、焦りを感じている方がいたら──ぜひ「休む勇気」を持ってみてください。時間は、あなたの味方になってくれます。
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【意外な回復法】発声障害が緩和したきっかけは「休んだこと」でした
最後に、私ゆーかりの別チャンネルYouTube・Yuukari Channelのお知らせです。
私ゆーかりは、発声障害を克服すべく奮闘しておりますが、「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を中心に歌っております。
曲数も楽しみながら、少しずつ増やしていきたいと思っておりますので、よろしければ、あわせてごらんになってみてください。

いかがでしたでしょうか。この記事があなたが楽に声を出すためのお役に立てればさいわいです。


