発声障害でもできる!母音を強調した発声エクササイズの効果と実践法
声がうまく出ない、最初の音が詰まる…。発声障害を抱えていると、「どうにかしてスムーズに声を出したい」と焦ってしまいますよね。
私自身も同じような悩みを抱えてきました。
今回は、発声障害の方でも取り組みやすい 「母音を強調した発声エクササイズ」 について、実践の手順と効果を詳しく解説します。
特に「鼻にかける」工夫を加えることで、声が通りやすくなるので、ぜひ試してみてください。
なぜ発声障害では「初音」が詰まるのか?
発声障害の多くは「最初の音」がスムーズに出にくいのが特徴です。
これは喉まわりの筋肉が緊張しやすく、声帯がうまく振動を始められないからです。
私も「どうすれば初音を詰まらせずに声を出せるか」を追い求めてきました。
でも実際には、完全に詰まりをなくすことは難しい のです。
そこで考え方を変えました。
👉「初音は多少つまってもいい。その後をゆるめればいい」
この発想で取り入れたのが、母音を強調する発声練習です。
母音を強調するエクササイズとは?
日本語の基本である「あいうえお」の母音に意識を集中し、子音よりも母音を大きめ・長めに発音する練習です。
例)
- 「か」 → か(あ)
- 「き」 → き(い)
- 「く」 → く(う)
このように、必ず 母音を響かせるイメージ で発声します。
母音を強調することで、声帯が開きやすくなり、喉の緊張がやわらぐ効果があります。
実践ステップ:50音で練習してみよう
下記のように、50音すべてを母音を強調しながら発音していきます。
あ(あ)、い(い)、う(う)、え(え)、お(お)
か(あ)、き(い)、く(う)、け(え)、こ(お)
さ(あ)、し(い)、す(う)、せ(え)、そ(お)
た(あ)、ち(い)、つ(う)、て(え)、と(お)
な(あ)、に(い)、ぬ(う)、ね(え)、の(お)
は(あ)、ひ(い)、ふ(う)、へ(え)、ほ(お)
ま(あ)、み(い)、む(う)、め(え)、も(お)
や(あ)、ゆ(う)、よ(お)
ら(あ)、り(い)、る(う)、れ(え)、ろ(お)
わ(あ)、を(お)、ん(ん)
最初はゆっくりで大丈夫です。声がかすれても構いません。
大切なのは 母音にのびやかさを持たせること です。
ちなみに、「【保存版】発声障害の人のためのエクササイズ~母音を強調した”あいうえお”50音のサンプル~」も、よろしければごらんください。
【保存版】発声障害の人のためのエクササイズ~母音を強調した”あいうえお”50音のサンプル~
ワンポイント:鼻にかけて響かせる
母音を強調するときに、さらに効果を高める方法があります。
それが 「鼻にかける」 ことです。
- イメージは「鼻をかむときの力を声に乗せる」
- 鼻腔に響きを集めることで、声が詰まらず前に出やすくなる
実際に「あ〜」と声を出しながら、軽く鼻に抜けるように響かせてみてください。
すると、喉だけで頑張るのではなく、顔の上の方に声が抜けていく感覚が得られます。
これは発声障害の方にとって 喉の負担を減らし、息の流れを助けるコツ になります。
練習を継続するための工夫
エクササイズは毎日数分でOKです。
ただし、以下のポイントを守ると効果が出やすくなります。
- 無理して声を張らない(小さな声で十分)
- 一度に長時間やらない(喉を疲れさせない)
- 録音して聞き返す(自分の変化に気づける)
「昨日より少し楽に声が出たかも」という小さな気づきが、続けるモチベーションになります。
まとめ:母音を味方につけよう
発声障害で悩んでいる方にとって、声を出すこと自体が大きな挑戦です。完璧に声をコントロールしようとするよりも、母音を強調して喉をゆるめること に意識を向けてみてください。
さらに「鼻にかける」工夫を加えれば、よりスムーズに声が流れやすくなります。
声は一朝一夕では変わりませんが、毎日の小さな練習の積み重ねが、必ず未来の自信につながります。
私自身も「今出せる声で、今できることに挑戦する」をモットーにボイトレや歌を続けています。
この記事が少しでもあなたの発声の助けになれば嬉しいです。
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▶補足・【保存版】発声障害の人のためのエクササイズ~母音を強調した”あいうえお”50音のサンプル~
最後に、私ゆーかりの別チャンネルYouTube・Yuukari Channelのお知らせです。
私ゆーかりは、発声障害を克服すべく奮闘しておりますが、「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を中心に歌っております。
曲数も楽しみながら、少しずつ増やしていきたいと思っておりますので、よろしければ、あわせてごらんになってみてください。

いかがでしたでしょうか。この記事があなたが楽に声を出すためのお役に立てればさいわいです。