発声障害で苦しむ「地声」から抜け出すために~よそ行きの裏声を新しい声にする発想~
発声障害を抱えていると、「なぜ自分だけ声が出ないんだろう」と落ち込む瞬間が多いですよね。
私自身、15年以上発声障害と向き合い、今も喉が詰まってガラガラ声になることがあります。
ですが、ある視点を取り入れたことで「以前よりも声をコントロールできるようになった」と実感しています。
今回は、その体験を通して得た「地声にこだわらない発想の転換」についてお伝えします。
リラックスした場面でも声は詰まる
私が気づいたのは、「緊張していないとき」であっても喉が詰まるということでした。
例えば、家族と過ごしているときや、相手からもてなされる“ゲスト側”の立場にいるときです。
一方で、人前で話すときや接客など「ホスト側」でいるときは、声が比較的スムーズに出るのです。
この矛盾に悩んでいたとき、ふと「もしかして、リラックスしたときに出ているのが、私にとっての“発声障害の地声”なんじゃないか?」と考えるようになりました。
地声を無理に治そうとする落とし穴
多くの人が「本来の地声を取り戻したい」と思うはずです。私も長い間そう信じて努力してきました。
しかし、現実には完治は難しく、無理に地声で話そうとすると喉が詰まって悪循環になることもあります。
結果として「また出せなかった…」と自信を失い、ますます声が出なくなることがあるのです。
新しい声を“作る”という発想
そんなとき私が試したのは、「地声を治す」ことに執着せず、新しい声を作るという発想です。
実際、ホスト側のときに自然と出ているのは「よそ行きの裏声」でした。少し演じているような、作り込んだ声です。
発声障害を持つ人にとって、この“演じた声”こそ救世主になり得ます。
・無理に地声にこだわらない
・よそ行きの裏声を新しい基準にする
この切り替えで、喉の詰まりが軽減され、会話への恐怖心も減っていきました。
裏声を鍛える練習を続けると、普段の声にも良い影響が出てきます。実際に私も、日常生活で声が安定する場面が増えてきました。
👉 裏声の練習方法についての動画はこちらの2つを参考にしてください。
裏声を鍛えると喉の詰まりは自然と軽減されていく~裏声の出し方~
裏声を「新しい自分の声」として育てる
声障害で悩んでいる方は、まず「本来の声を取り戻さなきゃ」という考えを手放してみてください。
代わりに、「もうひとつ新しい声を作る」意識で、よそ行きの裏声を育てていくのです。
不自然さよりも「声が出る経験」を大切に
裏声を使うと最初は不自然に感じるかもしれません。
しかし、声がスムーズに出る経験を積み重ねることで、自信が戻ってきます。
私にとって、この発想の転換が大きな突破口になりました。
まとめ:発声障害と向き合うための考え方
- 発声障害の人はリラックスした場面でも喉が詰まりやすい
- それは「発声障害の地声」が定着してしまっているから
- 無理に治そうとせず、新しい声=よそ行きの裏声を育てる発想がおすすめ
- 裏声を鍛えることで声の詰まりは自然と改善に向かう
関連動画でさらに理解を深める
この記事は動画の内容をまとめたものです。文章だけでも理解できるようにしていますが、声のニュアンスや私自身の体験のリアルさは動画の方が伝わりやすい部分もあります。今回の動画はもちろん、他にも発声障害と向き合うための動画をたくさん公開していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
今回のテーマに関連する私の動画はこちら👇
➡ 地声ではなく演じた声を出すようにする ~マインド編~(YouTube)
👉 裏声の練習方法についての動画はこちらの2つ:
裏声を鍛えると喉の詰まりは自然と軽減されていく~裏声の出し方~
👉 他の関連動画もこちらのチャンネルで公開しています:
➡ 【動画】発声障害克服のためのボイストレーニング
🎤 別チャンネルのお知らせ
最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。