裏声トレーニングで発声障害を改善するための考え方と実践法
発声障害に悩んでいる方にとって、「声を出そうとするほど喉が詰まる」という状況はとてもつらいものです。
実は、その改善のカギのひとつが 裏声(ファルセット) の活用にあります。
私は長年、声が出しづらい状態に悩んでいましたが、裏声を練習に取り入れることで大きな変化を感じることができました。
本記事では、なぜ裏声が発声障害の改善に役立つのか、そして実際にどのように練習を取り入れればよいのかを解説していきます。
なぜ裏声が発声障害に効くのか?
地声で話そうとすると、喉の筋肉が過剰に緊張しやすくなり、結果として「詰まる」「声が出ない」という悪循環に陥ります。
一方、裏声を出すときは 喉の奥が自然に開き、息の流れがスムーズになる という特徴があります。
つまり、裏声を使うことで、声を阻む「喉の詰まりのクセ」を回避できるのです。
さらに裏声を繰り返し練習すると、
- 地声に頼らずとも発声できるようになる
- 喉周りの余計な力みが減る
- 日常会話でも声が出やすくなる
といった効果が期待できます。

まさに「裏声を制する者は発声障害を制する」と言えるでしょう。
「裏声=高音」だけではない
裏声と聞くと、「合唱やコーラスで高い声を出すときの発声」をイメージする方が多いかもしれません。
特に男性の場合、「裏声だけで会話するなんて無理」と思われるかもしれません。
しかし、裏声には 低い音域での裏声 も存在します。
高い裏声は体感的に分かりやすいですが、練習を積めば低い裏声もコントロールできるようになり、普段の会話にも応用可能です。
低い裏声を身につけるための練習ステップ
裏声を活用するには、次のようなステップで取り組むのがおすすめです。
ステップ1:高い裏声で感覚をつかむ
まずは出しやすい高めの裏声を使い、裏声そのものの喉の状態を体験しましょう。
ステップ2:裏声の状態を保ったまま音を下げる
高音で出した裏声の感覚をキープしたまま、少しずつ音を下げていきます。これを繰り返すことで、低い裏声の発声が可能になります。
ステップ3:日常会話に応用する
低い裏声の感覚をつかめるようになったら、実際の会話の中で活用してみましょう。「少し軽めの声」「息を混ぜた声」として意識すると、喉が詰まりにくくなります。
具体的な裏声の練習方法は、こちらの動画となります。↓
裏声を鍛えると喉の詰まりは自然と軽減されていく~裏声の出し方~
裏声トレーニングを取り入れるときの注意点
無理に大きな声を出さないこと
喉に負担がかかると逆効果です。小さな声でもOK。
短時間でも継続すること
1日数分から始めて、少しずつ時間を延ばすと習慣化しやすいです。
喉のリラックスを優先すること
肩や首の力を抜いて、息がスムーズに流れる状態を意識しましょう。
裏声トレーニングがもたらす変化
私自身の体験では、裏声を強化してからは次のような変化がありました。
- 「声が出ない」不安が減った
- 会話中に喉がつまる回数が少なくなった
- 歌うときにも自然に声がつながるようになった
もちろん即効性があるわけではありませんが、裏声を鍛えることは「声を出すための新しい道」を開くきっかけになります。
まとめ
発声障害の改善には、 地声にこだわらず裏声を取り入れること がとても有効です。
裏声を通じて喉をリセットし、少しずつ声を出しやすい状態を習慣づけていくことが、回復への大きな一歩になります。
裏声トレーニングは、歌を目指す人だけでなく、日常会話に困っている方にも役立ちます。ぜひ今日から少しずつ取り入れてみてください。
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私ゆーかりは、発声障害を克服すべく奮闘しておりますが、「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を中心に歌っております。
曲数も楽しみながら、少しずつ増やしていきたいと思っておりますので、よろしければ、あわせてごらんになってみてください。