バンドでライブをやるようになると出てくる悩みのひとつが「MC」
歌うことは好きで苦にならないけど、人前で話すことは苦手・・・。 というボーカルさんも多いのではないでしょうか?
なにを隠そう私ゆーかりも、MCは超苦手でした。 普段はベラベラしゃべれるんですが ・・・。
そんな悩めるバンドボーカルさんのために、あなた自身の言葉を型にはめるだけで、MCの構成が完成しちゃう「ライブMCの例文(ひな形)」を考えました♪
そんなMCが苦手だった私でも役立った、はめるだけでできちゃうMCの型を教えちゃいます♪
もう、ライブのMCで何を話したらいいかわからず、オロオロしなくてもすみますね!
最初はこの型にはめたMCを、何回も回数をこなすうちに、あなたらしいMCとお客様とのコミュニケーションがとれるようになることでしょう。
ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
ライブのMCとは「つなぎのしゃべり」のことで主にボーカルが担当
MCとは、正式には「master of ceremonies」といい、司会、番組進行役のことをさす場合と、ヒップホップミュージックにのってラップをしている「ボーカル的存在の人」のことをさす場合とがあります。(例)MCハマーとか。
また、ライブの演奏の合間に、自己紹介をしたり、話しをすることをMCともいいます。
ここでは、「ライブの合間で話をする」MCについてお伝えしていきたいと思います。
MCで話したらいい内容6パターン
1.自己紹介&あいさつ系(登場時に使える)
まずはステージに出ていって、登場したタイミングで、あいさつと簡単な自己紹介をするといいですね。
自己紹介系の例文(ひな形)
(例・ひな形)
「こんばんは、○○(バンド名)です。今日は来てくださって(遅い時間まで残ってくれて)、ありがとうございます。どうぞ楽しんでいってください。1曲目は○○(曲名)という曲です。」
2.エピソード系(曲と曲の合間に使える)
演奏する曲の曲紹介や、その曲にまつわるエピソードなども交えて話すと、そのバンドや曲に対して愛着を持って見てくれるようになるのでおすすめです♪
エピソード系の例文(ひな形)
(例・ひな形_1)
「今の(次の)曲は、○○の時に、○○して、○○と思った時に思い浮かんだ曲です。ぜひ聴いてください。」
(例・ひな形_2)
「今の(次の)曲は、○○を思って作った曲です。○○(曲名)です。」
など。
3.告知系(曲と曲の合間、ライブの最後などに使える)
せっかく、ライブまで足を運んでくれたお客さんのために、今はじめてお知らせする情報をお伝えするのもよいでしょう。
次のライブの情報、SNSの発信情報、今制作中の曲についてなども、ファンとしてはいち早く聞けたら嬉しいものですよね♪
告知系の例文(ひな形)
(例・ひな形_1)
「今月新曲を出します(出しました)。○○という曲です。ぜひYouTubeのほうをチェックしてください。」
(例・ひな形_2)
「バンドの情報を常時Twitterでも発信してますので、ぜひごらんになってください。バンド名で検索するか、そちらに置いてありますフライヤーをおもちになっていただければと思います。」
※SNS情報などの書いたフライヤーを受け付けなどに置いておくか手で配るとよいです。
4.メンバー紹介系 (曲と曲の合間、ライブの最後などに使える)
どんなバンドでも、メンバー紹介はしてほしいと思うものです。
音楽を鳴らしながらメンバー紹介をする場合もありますが、MCとして時間を稼ぎたい場合は、音楽を止めて一人ずつ丁寧に紹介していくことも立派なMCになります。
バンド名の由来や、どこで出会ったかなども、話しを聞くことで親しみを感じてくれるかもしれません。
メンバー紹介系の例文(ひな形)
(例・ひな形_1)
「それではここで、メンバー紹介をします。ドラムの○○(手を指す)。ベースの○○(手を指す)。キーボードの○○(手を指す)。ギターの○○(手を指す)。そして私がボーカルの○○です。」
(例・ひな形_2)
「私たちは、大学の軽音楽サークルで知り合いました。まさかこんなに長い付き合いになるとは思ってもみませんでした。」
など。
5.会話のキャッチボール系 (曲と曲の合間、ライブの最後などに使える)
こちらが一方的に話すのが苦手な場合は、お客さんに簡単な質問をなげかかけて、言葉のキャッチボールをするのもいいですね。
返事がかえってこなかった場合は、メンバーに振るなど、メンバーとお客さんを巻き込みながら会話形式で話していくMCもありです。
客席から話しかけてくれたら、それに答えのもいいですね♪
ため口でもいい場合もありますが、「少し目上の人と、ざっくばらんに敬語で話す」ような感覚がちょうどいいかと思います。
キャッチボール系の例文(ひな形)
(例・ひな形_1)
「外、寒くなかったですか?」
(例・ひな形_2)
「今日、市外とか遠くから来てくれている人いますか?」
など。
6.最後のあいさつ系(最後の曲の前後で使える)
MCをほとんどしないようなバンドでも、メンバー紹介と最後のあいさつぐらいはだいたいしますね。
最後のあいさつは、来てくれた感謝の気持ちと、告知などがあればもう一度お知らせしてもいいですね。
自宅に友達が遊びに来てくれて、帰り際、見送る時に声をかけるような気持ちでいえばいいと思います♪
最後のあいさつ系の例文(ひな形)
(例・ひな形_1)
「今日は来ていただいてありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか?私たちもとても楽しかったです。お帰りは気をつけてくださいね。ではまたお会いしましょう。」
など。
ライブでのMCがうまくなる3つのコツ
1.場数を踏む
なんといっても、これに尽きますね。
苦手意識がなくなるまで、「場数を踏んで慣れる」ことです。
例えば料理が苦手だったとしても、夫や子供のために毎日ごはんを作っていたとしたら、いやでもそれなりに上手になっていきます。
ライブでMCをするだけではなくて、人前で話す機会があったら、臆せずどんどん話しをすることで、スキルアップしていきますよ♪
2.「一人の人」に話しかける気持ちでしゃべる
たとえ何百人いようと、一人の人に話しかける気持ちでしゃべるといいですよ♪
実際にお客さんは、何百人いようが、MCで語りかけてくる話は「自分一人に向けられている!」と感じるものなので。
一人と会話するなら、緊張することはあまりありませんよね?
「大勢いる!」と、ひとかたまりに思うと緊張も倍だと思いますが、「よく知っている、大事な一人の人」がいくつも集まった状態と考えてみてください。
一人一人の目を見て、大事に話そう、大事に歌おうという気持ちになりませんか?
こちらから見て大勢でも、お客様は常に、「自分と一対一」という目線で見ていますよ。
「大事な人、一人に話しかけている」という気持ちで話してみるといいですよ♪
3.事前に話す内容を決めておく
事前に準備しておくことで、オロオロせずに済みます。
カッコいいバンドのボーカリストが、ノリで簡単にしゃべってるようにみえるMCも、プロの場合はしっかりと内容、話し方までリハーサルを行っているものです。
台本通りしゃべるのは苦手という人は、話す内容を箇条書きにメモしておいて、本番では一言一句、台本通りではなく、「その時の自分なりの言葉」でしゃべるようにしたらいいですね♪
ただ、自宅とスタジオ練習では、その「箇条書きのメモ」をもとに、どの場面で何を話すかという内容を、メンバーとも打ち合わせをして、イメージトレーニングをしておくといいですよ。
最初はこちらのひな形を使いながら、まず「その場に慣れる」ようにしていくのが目的。
流れがつかめてきたら、自然と自分なりの言葉や内容に応用できるようになっていきますよ♪
「MCは面白くてうまくなきゃいけない」なんて噓!
そもそも、MCをほとんどしないで、ストイックに黙々と演奏し続けるバンドやアーティストもいますよね。
「不器用でアーティスティックな雰囲気」が好きな私は、そちらのほうが好みだったりします。
そういう私のような人もいるので、バンドのキャラクターによっては、しゃべりすぎないのも魅力につながったりすると思います。
最近は、なんでもできる人が多くて、MCでも盛り上げなきゃいけないのではないか?
など考えてしまうこともあるかと思いますが、特に「笑わせる必要はない」と思います。
ユーモアは大切だし、自然な流れで和やかなムードになるのはいいことだと思いますが、お笑い芸人のような笑いを取る必要は全くありませんので安心してくださいね。
不器用なMCでも、それが個性と成り立つバンドもいますし。
「あなたらしく」でいいんです。
歌だけで伝えきれないことを、言葉で伝えるのがMCだし、お客さんに誠実であろうとするならば、自然とあふれでてくるものなので。
あくまでも音楽のライブで大事なのは「演奏力」ですよ♪
まとめ・最初は型にはめたものでも慣れてくればあなたらしいMCができるようになる♪
バンドでボーカルをやりはじめたらぶつかる壁のひとつに「MC」がありますよね。
人前で歌うのは苦にならなくても、話すとなるとなんだか緊張してしまうし、何を話していいかわからないんですもんね。
そこで、私の作った「ライブMCの例文(ひな形)」の型にはめて、話す内容をあらかじめ決めておけば、MCの際にオロオロしなくてもすむので便利ですよ♪
MCで話したらいい内容6パターンは、
- 自己紹介&あいさつ系(登場時に使える)
- エピソード系(曲と曲の合間に使える)
- 告知系(曲と曲の合間、ライブの最後などに使える)
- メンバー紹介系 (曲と曲の合間、ライブの最後などに使える)
- 会話のキャッチボール系 (曲と曲の合間、ライブの最後などに使える)
- 最後のあいさつ系(最後の曲の前後で使える)
があります。
そしてMCがうまくなる3つのコツは、
- 場数を踏む
- 「一人の人」に話しかける気持ちでしゃべる
- 事前に話す内容を決めておく
MCの内容は、無理におもしろくなする必要
はないんですね!
ボーカルもミュージシャンなので演奏力のほうが大事ですね。
最初はこちらの「ライブMCの例文(ひな形)」を使って話す内容を決めていったとしても、ライブをいくつもこなせば、必ずあなたらしいMCができるようになりますよ♪
さらに、バンドのボーカルは歌の表現力も問われます。
歌の表現力を磨くための、すぐに使える表現テクニックについて書いた記事がこちらになります。
よろしければごらんになってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。