発声障害でも安全な裏声練習のコツ

3.発声障害ボイトレ・実践テクニック

ハミングで声が出にくくなる経験

発声障害に悩むと、「少しでも声を取り戻したい」と思い、さまざまなボイストレーニングに挑戦したくなりますよね。

私自身もそうでした。

特に、ハミングで声を出す練習はよく勧められますが、実は発声障害の方には向かないケースが多いのです。

「んーんーんー」とハミングしているのに、なぜか喉が詰まる、声がますます出にくくなる……。

そんな経験はありませんか?

私も最初は「これが正しい練習」と信じて毎日行っていました。

でも、喉に力が入りすぎて、逆に声を出す感覚が悪化してしまったんです。

ハミングは本来、発声の感度が高く、基礎トレーニングを積んだ人向けの方法なのだと気づきました。

発声障害の人がハミングを避けた方が良い理由

発声障害の人がハミングを行うと、喉を締めて無理に声を押し出すクセがつきやすくなります。

これでは、いくら練習しても声の改善にはつながりません。

つまり、発声障害の練習では、「無理に声を出す」こと自体が逆効果になってしまうのです。

安全に声を改善する裏声練習

では、発声障害の人に合った練習は何でしょうか?

答えは「裏声練習」です。

ただし、力を入れて絞り出すのではなく、息もれをさせるように、ため息のように裏声を出すことがポイントです。

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裏声練習のステップ5

ステップ1:力を抜いて準備

肩の力 → リラックス
口・喉 → 軽く開く
呼吸 → 深く息を吸う

ポイント:喉や肩に力を入れないこと。息を吸ったら軽く吐き出す感覚でOK。

ステップ2:1音ずつ裏声で「ふー」

ふー(ブレス) → ふー(ブレス) → ふー(ブレス)
※1音ずつ丁寧に、ため息のように出す

ポイント

  • 息もれ感を意識
  • 喉で押し出さない
  • 「疲れた息」ぐらいの弱さでOK

ステップ3:ブレスを入れてつなげる

ふー(吸う) → ふー(吐く) → ふー(吸う) → ふー(吐く)

ポイント

  • 息継ぎを意識して休みながら練習
  • 1回5~10分でOK
  • 無理に声を伸ばさない

ステップ4:慣れたら音をつなげる

ふーうーうーうーうーうーうー

ポイント

  • 音を滑らかにつなげて、喉に負担をかけない
  • 「力を抜くこと」を忘れずに
  • 1日1~2回、短時間でも継続が大事

ステップ5:練習のまとめ

  • 無理に声を出さない
  • 息の感覚で裏声を出す
  • 力が入りすぎたらすぐ休む

この順番で練習すれば、発声障害の人でも安全に裏声の感覚を取り戻せます。

練習を続けるためのポイント

もしハミングをどうしてもやりたい場合は、発声の土台が整った後に行うのがおすすめです。

それまでは裏声を中心に、喉に負担をかけずに少しずつ声の感覚を取り戻すことが大切です。

私自身もこの方法に切り替えてから、声の出しやすさが少しずつ改善してきました。

また、毎日少しずつ行う「スモールステップ」も重要です。

1回で完璧に声を出そうとせず、数分ずつ続けることで、喉に負担をかけずに裏声の感覚を体に覚えさせることができます。

まとめ

発声障害を改善するには、無理に声を出す練習は逆効果になりやすいです。

ハミングは喉が詰まりやすいため注意し、裏声をため息のように出す練習で安全に改善を目指しましょう。

力を抜いて少しずつ声の感覚を取り戻すことが、発声障害の改善への近道です。

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今回のテーマに関連する私の動画はこちらです。
この記事は動画の内容をまとめたものです。文章だけでも理解できるようにしていますが、声のニュアンスや私自身の体験のリアルさは動画の方が伝わりやすい部分もあります。今回の動画はもちろん、他にも発声障害と向き合うための動画をたくさん公開していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

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