発声障害で電話が苦手?克服のコツと実践方法

2.発声障害の体験談・克服法

発声障害と「電話」の壁

発声障害を抱えていると、日常のちょっとした場面でも困難を感じることがあります。
なかでも多くの人が「苦手」と感じやすいのが、電話での会話です。

顔を合わせて話すよりも、なぜか喉が詰まりやすくなり、思うように声が出ない…。
「どうしたの、その声?」
「聞き取りにくいよ」
「もっと力を抜いて」
そんな言葉を相手から言われてしまい、心が痛んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。

私の体験談:電話が怖かった日々

私自身も、発声障害を発症した当初は電話が大きなストレスでした。
職場で電話を取るたびに「声が出るだろうか」と不安になり、呼び出し音が鳴るたびに心臓がドキドキ。

実際に、こんな出来事がありました。
ある日、お客様からの電話に出たときのこと。
声を出そうとした瞬間、喉がギュッと締まって言葉が出ず、ようやく絞り出した声は途切れ途切れものでした。
相手から「え?聞こえないんだけど」と言われ、背中に冷たい汗が流れたのを今でも覚えています。

その後も、同僚から「もっとはっきり話して」と指摘されたり、何度も聞き返されることが続きました。
電話を取るのが怖くて、近くにいても無意識に受話器から逃げるようになっていたのです。

電話で声が詰まりやすい理由

では、なぜ電話だと喉が詰まりやすくなるのでしょうか? 私自身の経験から考えてみると、大きく3つの理由がありました。

電話で喉が詰まりやすい理由3

1.電話という特性上、受ける時も架ける時も身構えてしまう

呼び出し音が鳴るだけで「失敗したらどうしよう」と体が緊張してしまい、喉が固くなります。

2.相手との距離感が分からず、大声になってしまう

電話では相手の表情も見えず、声の大きさも把握しづらいため、つい声を張ってしまい、その結果喉が詰まりやすくなります。

3.1対1で声がダイレクトに伝わるため、「変な声だとバレる」恐怖がある
会話の場なら周りの環境音に紛れますが、電話では自分の声がすべて相手に届くので、不安が増幅します。

この3つが重なって、電話が苦手になってしまうのです。

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苦手な電話を克服する2つのポイント

それでは、どうすれば電話の苦手意識をやわらげられるのでしょうか? 私が実践して効果を感じた方法を2つ紹介します。

1. 「はいっ」で喉の詰まりを吐き出す

言葉を始める前に、小さく息混じりの声、あるいは無音でもかまいません。
「はいっ!」と軽く出してから会話を始めることで、喉の詰まりをリセットできます。

実際に私は、電話に出るときに「はいっ」と心の中で区切りをつけることで、少しずつ声を出す怖さが和らいできました。
最初はぎこちなかったのですが、繰り返すうちに「電話=恐怖」から「電話=工夫で乗り越えられること」へと意識が変わっていったのです。

例:
「はいっ(詰まりを吐き出す)、もしもし、○○です。」

2. 会話中は裏声を意識する

電話中は、地声にこだわらず、少し裏声寄りの声を意識すると楽になります。
最初は違和感があっても、相手には不自然に聞こえません。
私は仕事で実際にこれを使っていて、「その方が聞き取りやすいよ」と言ってもらえたこともありました。

苦手な電話を克服するポイント2

1.言葉のはじめに小さい息声(無音でもいい)で、「はいっ!」と言って、喉の詰まりを吐き出してから話す。

2.会話中はできるだけ、裏声を出すことを意識する。

まとめ

  • ・発声障害の人にとって、電話は大きなハードルになりやすい。
  • ・声が詰まる原因は「身構え」「距離感の不安」「1対1の緊張」。
  • ・克服のポイントは、
    1. 1.会話の最初に「はいっ」と喉をリセットする
    2. 2.会話中は裏声を意識する

私も最初は「電話を避けたい」と思っていましたが、ちょっとした工夫を重ねることで「何とかなるかもしれない」と感じられるようになりました。
あなたもぜひ、自分に合ったやり方で少しずつ挑戦してみてください。

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発声障害あるある(その1)~電話~

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私ゆーかりは、発声障害を克服すべく奮闘しておりますが、「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を中心に歌っております。


曲数も楽しみながら、少しずつ増やしていきたいと思っておりますので、よろしければ、あわせてごらんになってみてください。

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