声が詰まる人へ─裏声で喉を解放する練習法

3.発声障害ボイトレ・実践テクニック

喉の詰まりを軽くする“裏声力”のすすめ

発声障害を抱える方の多くが、「喉が詰まって声が引っかかる」「会話の途中で声が出なくなる」といった悩みを持っています。
私も声を出そうとするたびに喉がギュッと締まるような感覚に苦しみました。
そんな時に出会ったのが“裏声練習”でした。
この裏声のトレーニングが、喉の緊張をほぐし、自然な発声を取り戻すための大きなきっかけになったのです。

頑張るほど喉が固まっていくジレンマ

発声障害の方ほど「しっかり出さなきゃ」と力が入ってしまいます。
でもその“頑張り”こそが喉を固め、声の通り道を狭めてしまう原因にもなります。
私も「声を出さなきゃ」と焦るたびに、余計に喉を締め付けてしまっていました。

ゆーかり
ゆーかり

そこで大きな転機となったのは裏声練習でした。

地声にこだわると喉は詰まりやすくなる

発声障害の人に多いのが、地声で無理に発声しようとすることです。
しかし、地声は声帯をしっかり閉じて出すため、喉の筋肉が緊張しやすく、声帯に負担をかけがちです。
その状態で練習を続けると、かえって喉が締まりやすくなってしまうことも。

一方、裏声は声帯がゆるみ、息がスムーズに通りやすい発声です。
“出す”よりも“流す”感覚で声を作るため、喉のリハビリに非常に向いています。

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裏声力を高める3ステップ練習

裏声を使った発声改善のコツは、息を味方にすること。
以下の3ステップを、1日数分でも続けてみてください。

① 脱力してため息を出す

まずは「フー」とため息をつくように、脱力した裏声を出します。
このとき、声を出そうとせず、息に声が“乗る”感覚を大切に。

② 息を伸ばして裏声を保つ

次に、その裏声を少しずつ長くしていきます。
「フーー」「フーーー」と、1秒ずつ伸ばしていくイメージです。
喉の力ではなく、息の流れで支えることを意識します。

③ 息のスピードを上げて音量をコントロール

最後に、ため息のまま少しずつ息のスピードを速めてみましょう。
「フーーー<<<」というように、息の勢いを増すことで自然に音が大きくなります。
力を込めずに強弱をつけられるようになると、喉の可動域が広がり、声のコントロール力が高まります。

この3ステップを繰り返すことで、喉が徐々にほぐれ、話すときの“詰まり”が軽くなっていきます。

【まとめ】裏声は「喉のリセットボタン」

裏声は、単なる練習法ではなく、喉をリセットするための大切な時間です。
焦って地声を出そうとするよりも、裏声の練習を続けるうちに、やがて、日常の会話や仕事中の発声にも楽になっていくはずです。

この記事は動画の内容をまとめたものです。
文章だけでも理解できるようにしていますが、声のニュアンスや私自身の体験のリアルさは動画の方が伝わりやすい部分もあります。

今回の動画はもちろん、他にも発声障害と向き合うための動画をたくさん公開していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

今回のテーマに関連する私の動画はこちら👇
発声障害克服に必要なのは裏声力(YouTube)

発声障害克服に必要なのは裏声力


※裏声そのものの出し方がわからないという場合はこちらの「裏声を鍛えると喉の詰まりは軽減されていく」をご覧いただければと思います。↓

裏声を鍛えると喉の詰まりは自然と軽減されていく~裏声の出し方~

🎤 別チャンネルのお知らせ

最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。

Yuukari Channel(カバー曲)

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