「声が出ない自分」に自信をなくしていた
発声障害になったばかりの頃、私はいつも自分を責めていました。
「ちゃんと話せないなんて、社会人失格じゃないか」
「歌をまともに歌えない自分に価値はあるの?」
そんな言葉が、いつも心の中で繰り返されていました。
どんなに身体が元気でも、「声が出ない」というだけで、まるで自分という存在ごと否定されたような気持ちになるのです。
発声障害になったばかりの頃、私は日常生活だけでなく、歌手としての自分の存在価値までもが揺らいでしまいました。
人と話すことさえままならない状況で、
「歌うことなんて、もう一生できないのでは?」
「歌えないなら、私は歌手とは言えないのでは?」
そんな不安が、毎日心の中を支配していました。
それまで私は「歌うこと」が自己表現のすべてでした。
声を使って感情を伝え、音楽で誰かの心を動かす——そんな瞬間が、生きがいそのものでした。
だからこそ、その“声”を奪われたとき、自分の存在そのものが音を立てて崩れていくような感覚になったのです。

「声を出すこと」以外に目を向けてみた
でもある日、ふと気づいたんです。
「私は、声を出すこと=自分のすべて」になっていたかもしれない、と。
それから少しずつ、「声以外で自分を表現できる方法はないか?」を探し始めました。
たとえば:
- 書くこと(SNS・ブログ)
- 表情・しぐさで伝えること
- アートや写真など、声を使わない表現手段
最初はとても小さな一歩でしたが、“声を使わない表現”にも、ちゃんと自分らしさを込められると感じられるようになったのは大きな転機でした。
でも、あるときふと立ち止まって考えてみました。
「私は本当に“声”だけで人とつながっていたのだろうか?」
「音楽って、声だけがすべてだったのかな?」
そこから少しずつ、「声を出すこと」以外の表現手段を探すようになりました。
たとえば:
- 歌詞を書くこと(声にできなくても、思いは言葉にできる)
- 音楽を届ける手段としての演出や映像
- 感情や世界観を“声に頼らず”どう伝えるかという視点
最初は悔しさやもどかしさもありましたが、
「声が出せないからこそ見える、新しい音楽の形」があると気づいてからは、少しずつ自分の感覚が広がっていきました。
「歌えない時間も、ミュージシャンとしての学びになる」
そんな風に思えるようになったことで、心が軽くなりました。
でも、あるときふと立ち止まって考えてみました。
「私は本当に“声”だけで人とつながっていたのだろうか?」
「音楽って、声だけがすべてだったのかな?」
そう自問したとき、自分の中にあった“表現の可能性”が広がり始めたのです。
声が出なくなったからこそ、他の表現を探し始めた
当時の私は、
- 歌詞を書く
- 音楽の世界観を言葉にする
といった“声を使わない表現”に目を向け始めました。
でもそれだけでは終わりませんでした。
「歌えないなら、自分の音楽を、他の手段でもっと自由に伝えたい」
という強い想いが、次第に猛烈な探究心へと変わっていったのです。
そこから私は、
- 作曲
- 編曲
- 動画編集
- 録音・ミックス作業
完全な独学ではなく、信頼できるオンラインスクールや講座を活用しながら、地道に学習。
日々の隙間時間を使って、ひとつひとつ実践を積み重ねていきました。
“声が出なくなった時間”が、音楽家としての引き出しを増やしてくれた
もちろん、声が出ないことは辛かったし、今でも完全に治っているわけではありません。
結果として、今では1人で
- 楽曲を制作し、
- 編曲して音源化し、
- 自分でMVを作り、
- SNSやYouTubeで発信する
ところまでできるようになりました。
最初は「仕方なく」始めた勉強でしたが、
気づけばそれは、「声」だけに頼らない“自立した音楽表現”への扉になっていたのです。

「表現者」であることに、変わりはなかった
声が出ないことは、確かに痛みや葛藤をもたらしました。
でも今は、「声が出ない時間」に得たスキルや視点もすべて、私の音楽の一部になっています。
声が出なくても、私は音楽で人とつながれる。
歌えなくても、私は表現者でいられる。
そう思えるようになったことが、何より大きな変化でした。
YouTube発信を始めた理由
実は私は、発声障害を抱えながらも、YouTubeで動画を配信しています。
最初は「声に悩んでるのに、動画発信なんて無理だ」と思っていました。でも、あるとき思ったんです。
「同じように声に悩んでいる人に、リアルな“今”の声で届けられるのは、むしろ強みじゃないか?」と。
完璧じゃない声だからこそ、誰かの共感や勇気につながるかもしれない。そう思って、一歩踏み出すことができました。

心が弱っているときに、私が自分にかけた言葉
私が一番つらかった時期、こんな言葉を心の中で何度もつぶやいていました。
「声が出なくても、私は私」
「今日はしゃべれなくても、生きていていい」
「誰かと比べなくていい、私のペースでいい」
これは自己暗示かもしれません。
でも、「自分を励ます言葉」だけは、どんなときも自分にかけてあげられると気づいてから、気持ちが少しずつ安定していきました。
この記事のまとめ
・発声障害によって、自信をなくすこともある
・声以外の表現手段に目を向けることで、心がラクになる
・「完璧じゃない声」も、人の心に届く表現になる
・自分を責めずに、優しい言葉をかけ続けることが大切
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▶ 【動画】発声障害克服のためのボイストレーニング
🎤 別チャンネルのお知らせ
最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。