発声障害と「初音の詰まり」|心の切り替えで楽に声を出すコツ
発声障害を抱えている方の多くが共通して悩むのが、声を出す最初の瞬間に起こる 「初音の詰まり」 ではないでしょうか。
「ウッ」と喉が閉まってしまい、思ったように声が出ない。
周りには理解されにくいけれど、本人にとってはとても大きなストレスになります。
私自身も過去に発声障害を経験し、この「初音の詰まり」に苦しんできました。
今回は、その解消につながる “マインドの切り替え方” をお伝えします。
初音の詰まりは「意識しすぎ」で悪化する
けいれん性発声障害や過緊張性発声障害など、診断名はさまざまですが、多くの人に共通するのが「声を出そうとすると喉が勝手に反応してしまう」という現象です。
ここでやってしまいがちなのが、
- 「失敗しないようにしなきゃ」
- 「ちゃんと声を出さなきゃ」
- 「喉を詰まらせないように気をつけよう」
と、声を出す前から意識を集中しすぎてしまうことです。
結果として、喉に力を入れないようにするための“余計な力” が加わり、ますます発声が苦しくなる…。
これが多くの発声障害の方が陥る悪循環です。
解決のカギは「詰まってもいい」と思うこと
ではどうしたら、このループから抜け出せるのでしょうか。
答えはシンプルです。
「初音は詰まっても大丈夫」
「喉が締まっても問題ない」
と、自分に許可を出すことです。
一見ただの精神論のように聞こえるかもしれませんが、実はこれは発声の仕組みに基づいた合理的な考え方です。
実際に声が楽に出ているとき、人は喉ではなく 鼻やそのさらに上のポジション から声を響かせています。
つまり、喉が多少つまっていても、声を出すポイント自体はもっと上の位置にあるのです。
喉と声を切り離して考える
「喉が詰まっても、声は鼻から上で響かせればいい」
こう切り替えると、不思議とプレッシャーが和らぎ、声が出しやすくなります。
さらに重要なのは、万が一初音で詰まっても、その後でゆるめればいい ということ。
失敗してはいけない、と思うからこそ余計に詰まってしまうのです。
むしろ「つまってもいい」と許すことで、次の声が自然に出てきます。
まとめ
・発声障害の大きな悩みは「初音の詰まり」
・意識しすぎると、喉を守ろうとして余計な力が加わる
・解消のコツは「詰まってもいい」と自分に許可を出すこと
・喉と声の出るポジションは別。声は鼻やその上で響く
・つまっても、その後ゆるめれば問題ない

今回の記事に関連する動画も用意していますので、ぜひあわせてご覧ください。
👉 【動画はこちら】「発声時の初音の詰まりの解消法〜その1(マインド編)」
👉 【動画はこちら】「喉に力が入り声が詰まったらゆるめてあげればいい~エクササイズ付き~」
🎤 別チャンネルのお知らせ
最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。