話すだけで疲れてしまうあなたへ
発声障害を経験すると、「話す」という行為そのものが怖くなることがあります。
職場や家族との会話の中で、「ちゃんと聞こえてるかな」「もっと大きな声を出さなきゃ」と不安になって、つい力んでしまう。
そんな瞬間、喉がギュッと締まる感覚を覚えたことはありませんか?
私自身も、発声障害を発症したばかりの頃は、どんなに優しく話そうとしても声が詰まってしまい、「もう普通に話せないのかも」と落ち込んでいました。
でもあるとき、YouTubeで偶然見た、大好きな中森明菜さんのインタビュー映像に、ヒントが隠されていたんです。

私もとても大好きです。
明菜さんの「小さな声」がくれる安心感
中森明菜さんといえば、独特の色気と柔らかさを持った声が印象的ですよね。
彼女の話し方をよく聴いてみると、「小声」「裏声」「ボソボソとした息まじりの音」が特徴です。
一見すると、控えめでか細い印象を受けるかもしれません。
でも実はこの“はかなげな声”こそ、発声障害の人にとっては理想的な発声法でもあるのです。
大きな声を出そうとするほど喉が緊張してしまうのに対し、明菜さんのような話し方は「息を優先して、声をあとから乗せる」スタイル。
これは、発声障害の改善トレーニングでよく言われる“息の流れを止めない話し方”に共通するのです。
なぜ「力む声」は悪循環になるのか
発声障害の人の多くは、「ちゃんと伝えたい」という思いが強すぎて、無意識に声を押し出そうとしてしまいます。
でも、声を押し出そうとするほど喉の筋肉は緊張し、声帯が硬くなり、余計に出しにくくなる…。
この悪循環を断ち切るためには、「声を出そう」とする意識をいったん手放すことが大切です。
私も以前は、相手に聞こえないことが怖くて、無理に声を張っていました。
けれど、「思い切って力を抜いて話してみよう」と切り替えた瞬間、喉がふっとラクになり、少しずつ会話がスムーズに戻っていったのです。
明菜さんの話し方を真似してみよう
では実際にどうすればいいのか。
おすすめは、「中森明菜さんのインタビュー動画」を見ながら、彼女の話し方をそっくり真似してみることです。
ポイントは3つあります。
- 息を多めに含ませる(囁くように)
- 裏声のような軽い響きで話す
- 目線を落として、静かに語りかけるように
最初は不自然に感じるかもしれませんが、明菜さん調で本などを朗読してみると、不思議と喉が緊張せずに声が出てくるのを感じるはずです。
この「軽く・息を流す」感覚がつかめると、普段の会話でも喉を守りながら自然に話せるようになります。
また、芸人の友近さんが中森明菜さんのトークモノマネをしている動画も、とても参考になります。
まとめ・喉を守るには「頑張らない声」でいい
発声障害を改善するために大切なのは、「もっと声を出そう」と頑張ることではありません。
むしろ、“頑張らない声”を受け入れることです。
中森明菜さんのような、静かで、息まじりで、少し儚げな声。
それは、喉に無理をかけない、理にかなった発声スタイルです。
あなたもぜひ、「明菜さんボイス」で話す時間を試してみてください。
少しずつ、「声を出すこと=怖い」という意識が変わっていくはずです。
関連動画紹介
この記事は動画の内容をまとめたものです。文章だけでも理解できるようにしていますが、声のニュアンスや私自身の体験のリアルさは動画の方が伝わりやすい部分もあります。今回の動画はもちろん、他にも発声障害と向き合うための動画をたくさん公開していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
今回のテーマに関連する私の動画はこちら👇
➡ 【モノマネあり】中森明菜のしゃべり方は理にかなっている(YouTube)
こちらの動画も参考に👇
➡ 【発声障害】がんばって大声を出さなくても案外聞こえてる~会話編~(YouTube)
🎤 別チャンネルのお知らせ
最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。