【発声障害】喉の力を抜こうとするよりも喉の力は移動させよう!~エクササイズ付き~

発声障害克服のためのボイストレーニング
喉の力を抜こうとするよりも喉の力は移動させよう!~エクササイズ付き~
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ゆーかり
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動画ではなく、文字で読みたいという方は、以下をご覧ください。

【発声障害】喉の力を抜こうとするよりも喉の力は移動させよう!~エクササイズ付き~

発声障害の人は無意識のうちに、喉や体、顔などに力が入ってしまっているはずです。

私は発声障害から脱出する突破口として、「裏声練習」をおすすめしておりますが、その裏声練習をする場合も、やはり力が入った状態だと、裏声そのものが出せない、もしくは「裏声をだすための力を新たに加えてしまう」という矛盾が起きてしまいます。

そうすると思うような練習ができないですよね。

「喉の力を抜きましょう」「脱力しましょう」と指導されることも多いかと思います。

実際に発声時には、余計な力は抜けているべきではあります。

ですので、私自身も長年にわたり、喉や体、顔の力を抜く練習や、力の入っていない状態から声を出すという研究をしてきました。

しかし、せっかく脱力できても、声を出す瞬間はやはり力が入ってしまうんですよね。

それもそのはずなんですね。

そもそも、何らかの「力点」と「作用点」が働かないと、やっぱり声って出せないんですね。

じゃ、どうすればいいのかな?ってなった時に、今までの「脱力した状態のまま声を出そう!」という発想から、発声する瞬間、力が入ってしまうのはかまわないから、「今まで喉奥(内側)に向かってかかっていた力を、外側(口先)に寄せて集める」というイメージをもって声を出すようにします。

イメージするだけでは、声がうまく出せるわけではないのですが、イメージするということはとても大事なんですね。

エクササイズとは、イメージを実際に可視化(体感)するためのものです。

力が入る場所が間違えているのであって、「力の存在そのもの」が悪いわけではないんですね。

力が入ってしまったら、また押し返せばいいのです。

それで、一進一退をくり返しているうちに、少しづつ内側に引っ込む回数が減ってくるはずです。

それが、私が発声障害であっても日常生活でさほど困らなくなっていった経過状況の一連です。

やはり一朝一夕にはいかないんですよね。

ですので、「これは自分に合うな」と感じたエクササイズや考え方を見つけたら、集中的にくり返し、少しでも声の出やすさを、体で記憶していくことをおすすめしております。

【エクササイズ】喉に入ってしまう力を口先に集める方法

喉の力を口先に集める方法として有効なのは、ずばり、現総理大臣の岸田文雄さん(2022年5月現在)のものまねをしてしゃべることです。

岸田さんは独特なしゃべり方をしますが、「力と息の流れ」を外側に押し出しながら発声しています。

言葉ではなかなかわかりにくいので、私が実際に岸田さんのまねをして、本の朗読をしてみたいと思います。

ぐりとぐらのおきゃくさま(岸田文雄調の朗読byゆーかり)

岸田文雄です。ぐりとぐらのおきゃくさま

もりで ゆきがっせんを していた のねずみの ぐりと ぐらは、ゆきの うえに、おかしな あなを みつけました。

「やあ、おとしあなだ」と ぐりが いうと、ぐらが、「あそこにも、ここにも」と、めを まるくしました。

あなは いくつも あって、つづいています。

(2回、くり返し)

ゆーかり
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2回目は、一音づつおおげさに息を吐きながら読んでみました。

コツは、一音づつ息を吐きながら言葉にする。

内側に向かいがちな力を、息とともに外側に押し出すイメージです。

岸田総理自身は普通の顔でしゃべっていますが、私が岸田総理のまねをしてしゃべろうとすると、どうしても口をとんがらせてしまいます。

まさにその口の形こそが、力を外側に向けるために都合が良いのです。

ラッパみたいな感じですね。

岸田総理のしゃべり方をイメージしにくい場合は、福山雅治さんのものまねに置き換えてもいいと思います。

私のエクササイズにものまねが多いワケ

ボイトレ的なエクササイズは、くり返し練習することで、声が出しやすくなるために効果的です。

しかし、発声障害で困る場面のほとんどは、日常生活の会話だと思います。

ですので、より実践向けとして、生身の人のしゃべり方をまねすることで、「ボイトレの練習成果を会話時に応用する」などの必要がなく、そのまま会話で使えるから便利なのですね。

なので、ボイトレ的なエクササイズと、ものまね系エクササイズをバランス良く練習していくと、どちらのエクササイズの意味もより、深く理解できていくのでおすすめです。

まとめ

まとめ

♦発声障害の人は無意識のうちに喉や体、顔などに力が入ってしまう

♦ボイトレをする時も、無駄な力は抜けているべき

♦でも声を出すためには「何らかの力や負荷」がかかって当然。力なしでは声を出すことはできない。

♦だったら、今まで無理に抜こうとしてた力を移動させるという発想に転換する

♦そのための有効なエクササイズは、現総理大臣、岸田文雄さん(2022年5月現在)のものまねで本の朗読をすること

ゆーかり
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いかがでしたでしょうか。この記事があなたが楽に声を出すためのお役に立てればさいわいです。

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