喉が詰まったときの対処法|発声障害を和らげるエクササイズ
発声障害の大きな悩みのひとつに、「声を出そうとすると喉が詰まってしまう」 という症状があります。
発声の直前に「ウッ」と声が引っかかり、スムーズに言葉が出てこない。
この体験を繰り返すことで、「また詰まるのではないか」という不安が強まり、悪循環に陥ってしまう方も少なくありません。
今回は、このような状況に陥ったときに有効な 「喉をゆるめるエクササイズ」 をご紹介します。
悪循環を招く「気合い」の罠
発声障害を持つ人の多くが、「良い声を出さなきゃ」と気張ってしまい、逆に喉を固めてしまいます。
本来はリラックスして声を出すことが大切なのに、意識が強すぎると 「喉を締めないようにするための力」 が余計に加わり、かえって詰まりやすくなります。
理想はもちろん「最初から喉が詰まらないこと」
しかし現実には、症状がゼロになるまで待つのは難しいものです。
だからこそ考え方を変えて、
「発声障害では喉が詰まるもの」 と割り切り、そのうえで 「詰まったら一度ゆるめればいい」 と切り替えることが有効です。
喉をゆるめる簡単エクササイズ
ここで紹介するのは、喉が詰まったときにすぐ実践できる方法です。
手順
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発声直前、あるいは発声中に「ウッ」と喉が詰まった状態になる。
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肩を落としてリラックスしながら、「フー」と無音の息を吐く。
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そのあと自然に息が吸い込まれるので、無理に吸わず自然に任せる。
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息を整えたら、声を出す前に 「フォ」 をつけて発声する。
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例:「フォおはようございます」「フォこんにちは」
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※この「フォ」を加えるだけで、喉が適度に開き、声がスムーズに出やすくなります。
「F」の音が喉を開く理由
「フォ」の発音のポイントは、喉ではなく 口先や唇を使って音を出す という点です。
声の出だしを口先にシフトさせることで、喉の余計な力が抜け、自然に声が流れやすくなります。
芸人・ぺこぱの松陰寺さんの話し方をイメージすると分かりやすいかもしれません。
彼の特徴的な「フォ待たせしました」という口調を真似ることで、楽しみながらエクササイズできます。
実践のコツ
- ・最初は大げさに「フォ」をつけて練習する
- ・慣れてきたら「F」の音を弱め、自然に発音できるようにする
- ・母音・子音どちらの言葉にも応用可能
練習を繰り返すと、「フォ」を意識しなくても喉が自然に開き、スムーズに話し始められるようになります。
動画で感覚をつかもう
文章だけでは、このエクササイズのニュアンスや呼吸のタイミングが分かりにくいかもしれません。
実際の声の出し方は、動画で確認していただくのが一番効果的です。
動画では、実際の息の吐き方や「フォ」の発音の感覚を、さらに具体的に解説しています。
ぜひ記事とあわせてチェックしてみてください。
👉 【動画はこちら】「喉に力が入り声が詰まったらゆるめてあげればいい~エクササイズ付き~」
まとめ
- ・発声障害では「初音の詰まり」に悩む人が多い
- ・詰まりをゼロにしようとする意識が逆効果になる
- ・「詰まったらゆるめればいい」と考えることが大切
- ・「フォ」をつけた発声エクササイズで喉を開く習慣をつける
- ・詳しいやり方は動画で確認すると理解しやすい
声の不安を完全になくすのは簡単ではありませんが、発想を切り替え、具体的なエクササイズを取り入れることで、声の出しやすさは必ず変わっていきます。
🎤 別チャンネルのお知らせ
最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。