発声障害の会話で一番つらい“声の大きさ”
発声障害を抱えていると、日常会話ですら大きな壁に感じることがあります。
私自身も「ちゃんと相手に届いているのかな」と不安になり、つい力いっぱい大声で話してしまうことが何度もありました。
しかし、その方法では喉をますます疲弊させ、声が出にくくなるという悪循環に陥ってしまいます。
聞こえているか不安で、つい大声に…
読者の方の中にも、同じように「聞こえていないのでは」と焦ってしまう方は多いのではないでしょうか。
特に職場や家族との会話で「え?」と聞き返されると、もっと大きな声を出さなければと感じてしまいますよね。
私も接客の仕事をしていた頃、常に声を張り上げる習慣がついてしまい、夕方には喉がかすれて声が出なくなることがありました。
大声を出そうとするほど喉が詰まる悪循環
発声障害の人が大声を出してしまう背景には、共通する悪循環があります。
- 相手に届かない不安 → 大声を出す
- 大声を出そうと力む → 喉が詰まる
- 喉が詰まりさらに声が出しにくくなる
- その結果、ますます声を張り上げる
このループを繰り返すうちに喉はどんどん疲れ、肩や首のこり、声枯れまで引き起こします。
大声に頼らなくても伝わる3つの工夫
私が実際に試して効果を感じたのは、以下の3つの考え方です。
- 「小さな声でも聞こえている」と心に言い聞かせる
自分では小声に感じても、意外と相手には届いています。不安を和らげることで、余計な力みを防げます。 - ヒソヒソ声で練習する
噂話をするような声量で話すと、喉を締めつけずに声を出す感覚をつかめます。私は自宅で日常のフレーズをヒソヒソ声で練習し、家族に聞こえるか試しました。 - 「声は息」と心得る
喉だけで声を作ろうとすると力みますが、息に乗せて声を流す意識を持つとスムーズに響きます。
ヒソヒソ声トレーニングで適音量を見つける
会話中に「あ、また声を張りすぎているな」と気づいたら、立ち止まって上の3つを思い出してみてください。
特にヒソヒソ声の練習はおすすめです。
私は「無声音のヒソヒソ声 → 小音量の有声音 → 適音量の有声音」と段階を踏む練習を繰り返しました。
これにより、自分にとっての「ちょうどいい声量」を発見でき、大声を出さなくても会話できる自信がつきました。
習慣づけることで、喉の疲れや声のかすれも次第に軽減されていきます。
まとめ
発声障害の方にとって会話は負担になりやすいですが、大声を出さなくても相手には伝わっています。
- 大声を出さなくても案外聞こえている
- ヒソヒソ声で練習して感覚をつかむ
- 声は息に乗せて届ける
この3つを意識して、喉にやさしい会話を続けていきましょう。
今回のテーマに関連する動画はこちら
注記
この記事は動画の内容をまとめたものです。文章だけでも理解できるようにしていますが、声のニュアンスや私自身の体験のリアルさは動画の方が伝わりやすい部分もあります。今回の動画はもちろん、他にも発声障害と向き合うための動画をたくさん公開していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
今回のテーマに関連する私の動画はこちら👇
➡ 【発声障害】がんばって大声を出さなくても案外聞こえてる~会話編~(YouTube)
👉 他の関連動画もこちらのチャンネルで公開しています:
➡ 【動画】発声障害克服のためのボイストレーニング
🎤 別チャンネルのお知らせ
最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。




