会話で喉が詰まる時は「初音ウィスパー」でスムーズに話せる

3.発声障害ボイトレ・実践テクニック

一番つらいのは「最初の一声」

発声障害で悩んでいる方の多くが、「会話の最初に喉が詰まる」ことを経験していると思います。
あいさつをしようとしても、声が引っかかって出ない。相手に話しかけたいのに、喉がキュッと閉まる。

その瞬間の焦りや苦しさは、経験した人にしか分からないものです。

私自身も発症当初、この「第一声の壁」に長く悩まされてきました。

ところが、ある日“声を出さない”という逆転の発想で、驚くほど楽になったのです。

会話中の「喉のロック現象」

発声障害の人にとって、いちばんの難関は“最初の音”です。
歌でも話し声でも、出だしがスムーズにいかないと、そのあとの言葉も詰まりがちになります。

「最初の声を出そう」と意識すればするほど、喉の筋肉が緊張してロックされてしまう。

まるでエンジンがかからない車のように、何度も「出ろ!」と力を入れても、ますます動かなくなる感覚です。

この悪循環が続くと、「また詰まるかも」という恐れがクセになり、会話自体が怖くなってしまう方も少なくありません。

喉に力を入れすぎるほど悪化する

多くの人がやってしまうのは、「声を出そう」と頑張りすぎることです。
出したい気持ちが強いほど、喉の奥に無意識の力が入り、発声の邪魔をしてしまいます。

特に第一声(初音)は、呼吸が浅くなりやすく、体のどこにも支えがない状態で無理に押し出そうとするため、喉が一瞬で締まってしまうのです。

実は私も、「ちゃんと声を出さなきゃ」と必死に構えていた頃ほど、声が出ませんでした。
しかし、以下の方法を試してみると、楽に声を出せる突破口のような感覚を見つけました。

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「初音だけウィスパーボイス」に変えてみる

喉詰まりを防ぐ最大のコツは、「初音(第一声)をウィスパーボイスに置き換えること」です。

ウィスパーボイスとは、息の音だけを出す“ささやき声”のような発声法。
つまり、「無理に音を出そうとしない」ことで、喉の力を抜いたまま声の流れを作る練習になります。

たとえば、

「おはようございます」
を言うとき、最初の「お」だけを息混じりのウィスパーで始めてみます。
「(お)はようございます」

この“息で始める”感覚をつかむと、喉の緊張がほぐれ、スッと声が通るようになります。

実際、私はこの方法を取り入れてから、会話で詰まることが激減しました。

初音さえ軽く通せれば、あとは比較的自然に声が流れていくからです。

ウィスパー練習のポイント3つ

呼吸から始める
 「声を出そう」よりも「息を流そう」と意識を変える。

最初の一文字だけ軽く
 全部ウィスパーにする必要はなく、“初音だけ”でOK。

会話練習で使ってみる
 「おはようございます」「こんにちは」など短いあいさつで練習しましょう。

ウィスパーボイスは、声帯を無理に閉じずに息を通す発声なので、喉を休めながら声の感覚を取り戻す練習にもなります。

特に、発声障害で悩む方には、日常会話トレーニングとしておすすめです。

まとめ:出そうとせず、流すことで声は出る

・発声障害の喉詰まりは、初音に力が入りすぎることが原因
・「初音だけウィスパー」にすることで喉のロックが外れる
・息から始める感覚を身につけると、自然に声が出やすくなる

会話での喉詰まりを克服するには、「声を出す」より「息を流す」。
このシンプルな意識の転換が、あなたの声の自由を取り戻す第一歩になります。

今回のテーマに関連する私の動画はこちら👇
会話で喉が詰まる時の速攻対処法は初音のみウィスパーボイスに置き換えること(ボイスサンプル付き)

会話で喉が詰まる時の速攻対処法初音のみウィスパーボイスに置き換えること(ボイスサンプル付き)

👉 他の関連動画もこちらのチャンネルで公開しています:
【動画】発声障害克服のためのボイストレーニング

🎤 別チャンネルのお知らせ

最後に、私ゆーかりの別チャンネル Yuukari Channel のご案内です。
私は発声障害を克服すべく奮闘中ですが、
「今出せる声で、今できることに挑戦しよう!」をモットーに、主にカバー曲を歌っています。
曲数も楽しみながら少しずつ増やしていきますので、ぜひ覗いてみてください。

Yuukari Channel(カバー曲)

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