ザ・ブルーハーツの1stアルバム「THE BLUE HEARTS」を久々に聴いてみた

80年代邦楽
ゆーかり
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今回は、ザ・ブルーハーツ1stアルバム「THE BLUE HEARTS」を、久しぶりに聴いてみての感想と考察を書いていきたいと思います。

ザ・ブルーハーツは、1987年5月1日、シングル「リンダリンダ」でメジャーデビューしました。

このアルバム「THE BLUE HEARTS」は、1987年5月21日にリリースされた1stアルバムです。

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ザ・ブルーハーツのアルバム「THE BLUE HEARTS」の曲目紹介

1.未来は僕等の手の中

作詞・作曲:真島昌利、編曲:THE BLUE HEARTS

ゆーかり
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最初にこの曲を聴いた時は衝撃でした。そして、TVでブルーハーツをはじめてみた時も衝撃でした。

こんな歌詞聴いたことないし、こんな曲調も聴いたことがないし、こんな動きをして歌う人も見たことがない、と思ったのです。
でもすぐに馴染み、ハマりました。

「誰もがポケットの中に孤独を隠し持っている」
「あまりにも突然に、昨日は砕けていく、それならば今ここで、僕等何かをはじめよう、僕等何かをはじめよう」
という部分は特に好きです。

ブルーハーツが出てくる以前、日本にもいくつもパンクバンドはいましたが、ブルーハーツほどキャッチ―で愛されるタイプのパンクバンドは、なかなかいないのではないかと思います。

そしてブルーハーツは教えてくれました。
「パンクは尖っているだけじゃなくて、弱さも優しさも表現していいんだ」ってことを。

ゆーかり
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久々にパンク聴いたらワクワクしちゃいました。

2.終わらない歌

作詞・作曲:真島昌利、編曲:THE BLUE HEARTS

ゆーかり
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1曲目の「未来は僕等の手の中」からのこの流れ、最高にかっこいいです。

ノリノリのパンクロックです。

この曲のエピソードで有名なのは、なんといっても聴き取りにくい歌詞が一部ある、ということでしょうか。

私も何度も巻き戻して(カセットテープだった)がんばって聴き取りました。
「終わらない歌を歌おう、ひとりぼっちで泣いた夜、終わらない歌を歌おう、○○○○扱いされた日々」という部分がそれです。

何回か聴いたら「キ○ガイ」と言っているなと、すぐわかったのですが、この「キ○ガイ」は差別用語ということで、このようにボーカルをこもらせ(ボリュームを下げ)、ギターを目立たせて、できるだけ聴こえないような処理を施してしてありました。

ライブでは普通に大声で歌ってましたけどね。

ゆーかり
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でも私は歌詞のこの部分こそが、自分の気持ちを代弁してくれていると思っていました。

3.NO NO NO

作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS

「戦闘機が買えるぐらいのはした金ならいらない」という歌詞が出てきます。
これも、昔のゆーかりには理解できなかったんですね。

「戦闘機を買えるほどのお金は、決してはした金じゃないだろう」と思ってたからです。

答えは「どこかの爆弾より、目の前のあなたのほうがふるえる程、大事件さ」ということでした。
「どんな大金をはたいても、あなたという大切な人には、かないっこない」という意味だったんですね。

コアラくん
コアラくん

ブルーハーツのパンクは、シンプルだけど深いのにゃー。

4.パンク・ロック

作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS

コアラくん
コアラくん

ヒロトさんの「パンクロックへの愛」を歌っています。

「中途ハンパな気持ちじゃなくて、ああやさしいから好きなんだ、僕パンクロックが好きだ」という歌詞が出てきます。

ヒロトさんの歌が、なぜこんなに温かくて優しいのだろうとずーっと思っていましたが、これが答えなんですね。

ゆーかり
ゆーかり

ヒロトさん自身もパンクロックに救われてきたんでしょうね。

5.街

作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS

ブルーハーツって本当に歌詞がすごいんです。
「命のあるかぎり忘れてはいけない、今しかぼくにしかできないことがある」という歌詞が出てきます。

目の前で泣いている人を、放っておけないのがブルーハーツなんですね。

このアルバムは粒ぞろいでいい曲ばかりです。

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6.少年の詩

作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS

ゆーかり
ゆーかり

これも衝撃的な歌詞でしたね。「そしてナイフを持って立ってた」という部分。やはりパンクですね。

ナイフのような心、といったような表現なら聴いたことはあっても、本当にナイフを持っているわけですから、相当ショックを受けましたよ。

とにかく使い古した言葉は、一切使わないのがブルーハーツです。

曲もキャッチ―なものが多いので、歌詞がスッと耳に入ってきやすいんですよね。
「大人たちにほめられるようなバカにはなりたくない」という歌詞も出てくる通り、自我の芽生えた少年の気持ちを歌っています。

思春期の心をグイグイえぐりますねー。

7.爆弾が落っこちる時

作詞・作曲:真島昌利、編曲:THE BLUE HEARTS

ブルーハーツ流の反戦ソングといえますね。
「爆弾が落っこちる時、僕の自由が殺される、爆弾が落っこちる時、全ての幸せが終わる」という歌詞が出てきます。

爆弾なんかいらねーよ、というメッセージソングです。
ブルーハーツはこうした、社会に向けてのメッセージソングがいくつもあります。

私は、そのような歌を通して、「そういう社会問題があるんだな」と知っていったような気がします。

ゆーかり
ゆーかり

アーティストって、知らず知らずのうちに、そういう役割も担っているものなんですね。

8.世界のまん中

作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS

「僕が生まれた所が世界の片隅なのか、誰の上にだってお日様は昇るんだ」という部分が大好きです。

この世界に真ん中もすみっこもない、どんな場所にだって太陽は昇る、だから今立っているその場所で、真剣に生きようと言っているように感じます。

ゆーかり
ゆーかり

この曲も命をかけて、作って聴かせてくれたんだと思います。

9.裸の王様

ゆーかり
ゆーかり

権力者へ向けて、痛烈な皮肉を歌った歌です。

当然あの「裸の王様」という童話からきているのですが、現代にもこの歌を歌ってやりたい「裸の王様」はたくさんいますね。

ニュースなどでムカムカした話題が出た時などは、今聴いてもスカッとしますね。
曲もキャッチ―で聴きやすく、かっこいいのです。

10.ダンス・ナンバー

作詞・作曲:真島昌利、編曲:THE BLUE HEARTS

この曲1:28と、めちゃめちゃ短い曲で、さらに超高速でかっこいい曲です。

ということで、テンポがいったいどれぐらいあるのか調べてみようとふと疑問に思いました。

ゆーかり
ゆーかり

そこで、Web上(オンライン)でテンポを計ることのできる「BPMタップテンポはかるくん」というアプリを使い計測してみました。

BPM160~161くらいと出ました。

あれ?思ったほどではなかったな。
そっか。たぶんこの曲は8ビートだから、BPM160でも速く感じるんだな。
4つ打ちのダンスビートのBPM160なら、大した高速には聴こえないんですけどね。

コアラくん
コアラくん

パンクバンドには必ずといっていいほど、このような超高速で超短い曲というのが存在しますね。

※ちなみにBOØWYのパンクバンド時代の「ON MY BEAT」も超高速で短い代表曲です。BOØWYの「ON MY BEAT」のBPMも計測してみました。BPM150で曲の長さは2:19でした。

11.君のため

このアルバム唯一のラブバラードです。めずらしくしっとりとテンポもゆっくりな曲です。

間奏部分で「好きです。誰よりも。何よりも。大好きです。ごめんなさい、神様よりも好きです。」というセリフを言います。

ストレートすぎて、なんとなく照れくさく感じますが、ブルーハーツはラブソングもちゃんとやってくれるのです。

ゆーかり
ゆーかり

友人の結婚のお祝いに作った曲、というだけあって、とても素敵な歌です。

12.リンダリンダ

作詞・作曲:甲本ヒロト、編曲:THE BLUE HEARTS

ゆーかり
ゆーかり

言わずと知れたブルーハーツのメジャーデビューシングルです。

正確に言うと、このバージョンはシングルで発売されたバージョンとは少し違うようです。

こちらはアルバムバージョンですね。
でもこちらのバージョンのほうがよく耳にしますし、ご本人たちもこちらのバージョンのほうが気に入っているとのことです。

ブルーハーツといえばこの曲か、「TRAIN-TRAIN」かというくらいの大ヒット代表曲ですね。

まず最初の「ドブネズミみたいに美しくなりたい」という歌詞が耳に飛び込んできた時に、度肝を抜かれませんでしたか?
そしてあのパフォーマンス。全部が超ド級でした。

ゆーかりは「ドブネズミが美しいの?!」と意味がずっとわかりませんでした。
「写真には写らない美しさがあるから」という歌詞が続きます。

今は「ドブネズミは汚くて、きらびやかな美しさはないけど、必死で生きていることへの感動を表現した」のかなと解釈しています。

ザ・ブルーハーツのアルバム「THE BLUE HEARTS」を聴いての感想・考察

いかがでしたでしょうか。

ブルーハーツの根底にはいつも「優しさ」が流れています。
その「優しさ」という土台の上に、社会、権力への怒りであったり、悩める人への寄り添いが乗っかってる気がします。
そしてそのどこにも、説教くささがない。

他の記事でも書いていますが、私は中学生の頃不登校だった時期があります。
学校にも家庭にも居場所があると思えず、苦しいと感じて過ごしていました。
なのでブルーハーツをはじめとした、たくさんの音楽に救われました。

とくにこの1曲目の「未来は僕等の手の中」や2曲目の「終わらない歌」などは、何度聴いたかわかりません。

ゆーかり
ゆーかり

思春期のヒリヒリした心には、嘘の言葉では伝わりません。

ブルーハーツの歌を聴いては「私も未来を夢見ていいんだ」「この苦しみが明ける日はきっとくるはずだ」と、希望を捨てずにくることができました。
と、ゆーかりのようにここまで重く考えずに聴いても、ノリノリでかっこいいアルバムです。
よろしければぜひ聴いてみてくださいね。

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