自分が思っているほど、「他人はあなたの声を変だとは思ってない」とわかれば少し安心しませんか?
何かイベントがあったり、友達とパーティなどをしていて、ビデオや動画を撮る機会もあるかと思います。
そのあと、見返したら、その自分の声にびっくり!
こんな声で喋ってたんだ、私・・・。と、がっかりしたことって、少なからずあると思います。
自分で聞こえている自分の声と、録音したもので聞いた時の自分の声には、あまりにもギャップがありすぎちゃうんですよね。
今回は、ボイトレマニアの私ゆーかりが、自分の声が「嫌い!」「気持ち悪い!」と思ってしまう原因と、世界にひとつしかない、あなたのその声を好きになる方法をお伝えしていきたいと思います。
自分の声が気持ち悪くて嫌い!と思ってしまう原因はずばり「ギャップ」
まず、気休めでもなんでもなく、あなたの声は、「自分が思っているほど、他人は、変だとは思っていない。」というのが事実です。
そのうえで、なぜ、「自分で聞こえている、自分の声」と、「録音したもので聞いた時の自分の声」は、こんなにも違って聴こえるのでしょうか?
音というものは、周りにある空気が振動させて伝わってくるものです。
録音した自分の声は、その、周りにある空気が、振動させて伝わってきたままの音が、録音されたものなので、録音機器の音質がよほど悪くない限りは、その音のまま、他人には聴こえていると考えてよいでしょう。
それに対して、「自分に聞こえる自分の声」は、頭蓋骨や、体のあらゆる部分、または空間を振動させながら、鼓膜へと伝わります。
これを、「骨伝導」と呼びます。
なので、「自分に聞こえる自分の声」は、この「骨伝導」というフィルターがかかった状態で聞こえていることになります。
これが、「自分で聞こえている、自分の声」と、「録音したもので聞いた時の自分の声」が違って聞こえる原因です。
そして、そのあまりのギャップにうちのめされて、「自分の声が気持ち悪くて嫌い!」という状態になってしまっているのではないでしょうか。
では次に、世界にひとつしかないあなたのその声を自分自身で好きになる方法を考えてみますね。
自分の声を好きになるため5つの方法
1.聴き慣れる
実際には本当の声と自分に聴こえている声に相違があり違和感を感じているだけなんです。
これは声を使おうとする人間にとって克服すべき第一段階です。
とにかく、「聴き慣れる!」ことです。
録音した自分の声を聴いた時に、「うわっ!変な声」って感じるのは、単純に、聴き慣れていないからです。
普段の会話の様子を、録音して、ひとりで聴き返し、向き合う時間を作ってみてください。
バンドで歌ったりする人なら、絶対必須の作業です。
最初は、1人で聴いていても、恥ずかしくて、耳をふさぎたくなるかもしれませんが、慣れてくると親しみがわいてきて、自分の良さが発見できたりします。
だって自分の声ですもの。
スマホのアプリで手軽に簡単に録音できますよ♪
ちなみに私は、「PCM録音 – ボイスレコーダー」というアプリを使っています。
2.憧れの声の人を真似する
自分の声を録音して、聞き慣れたところで、良さも発見できたかと思いますが、こんなふうだったらもっといいのになーという部分も、客観的に感じることも、できたのではないでしょうか?
そこで、憧れている声の人の「声」「話し方」「歌い方」などを、よく聞いてみてください。
そして、できる限り、真似をしちゃってください。
声そのものは、生まれもったものなので、変えられないのですが、話し方、歌い方などを真似することで、結果的に、声も似ているように、聞こえる場合もあります。
ものまね歌手の人がそうで、声そのものは、ご本人と似ていないのに、話し方、歌い方を緻密に真似をすることによって、声もそっくりに聴こえたりします。
それぐらい、「話し方」「歌い方」が、その人の声を印象づけているといえます。
「完コピしてやる!」ぐらい徹底的にマネちゃってOKです!
どんなに完コピしても、あなたらしさが消えるということはありませんので、安心してくださいね。
歌い方の引き出しが増えるので「真似」はおすすめです♪
3.客観的に聞いてもらう
仲の良い友達とカラオケにいって、自分の声はどんなイメージか?などを教えてもらったり、バンドをやっている人なら、とにかくバンドの練習を録音して、みんなで聞いてアドバイスをもらうのもよいです。
そうして一歩踏み出すことによって、必ずあなた自身では気付かなかった、あなたの素敵な部分を教えてくれるはずです。
それが、大きな自信につながりますよ♪
4.ディスってくる人の意見など気にしてはいけない
自分の声を好きになり、自信をもつためには、他人が投げかけてくる否定的な意見など鵜吞みにして落ち込んだりしてははいけません!
そういう意味では「最大の敵は自分自身」かもしれませんね。
「他人が投げかけてくる否定的な言葉に負けて、自分の個性を愛してあげられない自分」という意味で。
世の中全員に好かれるということが不可能であるように、あなたの声が好きじゃないという人がいても当然です。
逆にいえば、あなたの声が好きじゃないと同じぐらい、世界には「あなたの声を好きな人」がいるわけです。必ず。
これは私ゆーかり自身も痛い経験があるのでいえるのですが、私はあるプロデューサーから、私の声質や歌い方について猛烈なダメ出しを受けたショックで発声障害にまでなってしまったことがあります。
その時の私は、自分自身を信じてあげることができなかったのですね。
テクニック的なアドバイスなどは素直に受け入れるべきですが、個性というものは絶対に尊重されなければならないと強く思います。
そもそも、今現在「カッコイイ!」と言われているものでさえ、次の瞬間に新しいものが出てきてしまえば、すぐに「古くてダサいもの」とされてしまうんですから。
逆に、今地味であまり脚光を浴びていなくても、数年後にバズる!なんてこともよくあることですよね。
だからあなたは自分を信じてあげて、否定してくる人の意見に惑わされないでくださいね。
5.自分に合った先生にボイトレを習う
どのような声であっても、まずは自分の声を「受け入れる」ことからはじめるしかないのですが、その声をどうしたらもっと磨くことができるか?
それはやはり、プロの先生に習うことです。
発声の基本をきちんと習得することによって、目指しているなりたい声に近づくことができるからです。
そのためには、自分に合ったボイトレの先生に習うことが大切です。
自分に合ったボイトレの先生を選ぶコツをまとめた記事はこちらです。ぜひボイトレの先生選びにぜひお役立てください。
自分では変な声だと思ってもそれは強力な個性と武器になる!
どんなに有名で、成功している歌手でも、自分の声が好きではない、という方もいます。
むしろ、個性の強い人ほど、特徴がありすぎて、なかなか受け入れるのに、時間がかかるかもしれません。
しかし、それはチャンスでもあります!
歌というのは、テクニック的にうまいだけでは、ひきつけることはできないからです。
うまいよりも、「印象に残る声」「もう一度聞きたくなる声」であることが正解であったりします。
また、特徴がない声だと感じている人も、落ち込む必要はありません。
前述の通り、声そのものは、変えられるものではありませんが、声を印象づけるのは、決して、「声」そのものだけではなく、話し方であったり、発声方法であったり、歌い方などで、いかようにも演出できるものだからです。
結局は、「自分の声と向き合う」ということは、「自分自身と向き合う」ということに、ほかならないのです。
いやというほど、自分を見つめ、憧れのあの人の研究をして、世界にたったひとつしかない、今持っているあなたの声を、ピカピカに磨き上げましょう♪
【まとめ】聴き慣れる作業をして自分の声を大好きになろう♪
・自分の声が気持ち悪くて嫌い!と思ってしまう原因は「自分で聞こえている自分の声」と「録音したもので聞いた時の自分の声」のギャップによるもの。
・自分の声を好きになるための5つの方法は、
1.聴き慣れる
2.憧れの声の人を真似する
3.客観的に聞いてもらう
4.ディスってくる人の意見など気にしてはいけない
5.自分に合った先生にボイトレを習う
・自分では変な声だと思ってもそれは強力な個性と武器になる!
さらに良い先生にボイトレを習うと、思ってもみなかった自分の可能性を開くきっかけが作れますよ。
良い先生を選ぶ時のコツをまとめた記事がこちらです。よかったらご覧ください♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。