今回は、レッドウォーリアーズの2ndアルバム「CASINO DRIVE」を聴いてみての、感想と考察を書いていきたいと思います。
レッドウォーリアーズは、1986年10月10日に1stアルバム「LESSON 1」でデビューしました。
このアルバム「CASINO DRIVE」は、1987年6月21日にリリースされた2ndアルバムです。
アルバム「CASINO DRIVE」曲目紹介
1.CASINO DRIVE
作詞・作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
きたー!しょっぱなからCASINO DRIVEです。
ゆーかりは、この曲が一番好きです!
力強いミディアムテンポのロックンロールです。
歌詞の内容的には、「今に見てろよ。俺は必ずビッグになってやるぜ!」って感じです。
浜田省吾の「Money」的な位置づけかな。
シャケのこのころ愛用していたギターは、ビルローレンスというメーカーの青いギターを弾いていることが多かったですね。
ちなみに、北海道旭川市に「CASINO DRIVE」という有名なライブハウスがあります。この曲名からとったのかどうかはわかりませんが。
元プロレスラーのYOSHIYAさんが入場テーマ曲として使われていたこともあるそうです。
2.I MISS YOU
作詞:D.Yukai、作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
ピアノは宗清裕之さんが担当しております。
宗清裕之さんといえば、あのイエロー・モンキーをメジャーデビューに導いた人物でもあります。
少しテンポが速めの前のめりのハードロックです。
ハードでストレートに求愛しているユカイさん流(作詞)ラブソングです。
3.OLD FASHIONED AVENUE
作詞・作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
軽快なブルースに乗った明るいロックンロールです。
歌詞はチャラいですね。
街で女の子をナンパしているという内容の歌詞です。
気に入った女の子を見つけて、声をかけて、お茶して、少しづつ近づいて、見事目的を達成できるか?ということを力強く(?)歌っています。
でもやらしく感じないんですねー、レッズが歌うと。
4.OUTLAW BLUES
作詞:D.Yukai、作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
暗めでネチネチしたブルースナンバーです。
好きな女性に会えず切ない思いを一途に歌った曲です。
5.MORNING AFTER
作詞・作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
アコースティックギターがメインのバラードです。
ロバータ・フラックの 「Killing Me Softly With His Song」(昔のネスカフェのCMの曲ですね)の雰囲気に似ています。
歌詞は、男女の別れをロマンティックに歌っています。
ギターのシャケさん(木暮武彦さん)はレベッカのNOKKOさんと結婚していた時代があり、結婚する前は何度か別れたり寄りを戻したりしてたそうですので、その時の心情を歌ったのかなー、と勝手に想像してました。
ちなみにレベッカを作った(結成)のはシャケさん(木暮武彦さん)だよ。
最初はNOKKOさん、シャケさん、小沼達也さん(レッドウォーリアーズのドラマー)と一緒にレベッカをやっていました。
その後、袂を分かって、レッドウォリアーズを結成するに至りました。
6.JOHN
作詞:D.Yukai、作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
ボーカルのダイヤモンドユカイさんが憧れのジョン・レノン(ビートルズ)のために作った追悼の歌詞となってます。
私は、「HAPPY」というレッズ(レッドウォーリアーズの略名)の伝記本をもっていました。でも探したけど出てこないんだよね。ごめん。
確かその中で、若い頃のユカイさんは、もう亡くなったお父様との折り合いが悪く、音楽活動することに反対されていたとか。
お父様は堅いご職業の方で、ユカイさんも実はインテリなのですね。(「実は」って失礼ですね)
で、自分は音楽の道で生きていくんだと覚悟を決めるために、弾き語りの路上ライブでジョン・レノンの歌を歌ったとか。
ここでもユカイさんがジョン・レノンへの思い入れが強いことがわかりますね。
7.MONKEY DANCIN’
作詞:D.Yukai&木暮武彦、作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
レッズ(レッドウォーリアーズの略名)のノリノリの代表曲といえばこの曲です!とにかくゴキゲン、ライブでも欠かせない1曲です。
ツインギター(実際にはシャケが多重録音している)でギンギンな、エアロスミスの「Walk this way」の世界観に近いハードロックです。
ライブでもめっちゃ盛り上がるナンバーです。
歌詞は、「久々にライブのない休みの日だぜ。Mr.J、いい女紹介してくれよ。」的な、またしてもチャラい歌詞ですね。
しかしこの歌詞には続きがあり、Mr.Jの紹介してくれる女の子はあまり好みではないようで、次はもう少しマシな子頼むよっていう物語なんですね。
かっこいい中のズッコケ感がいいのです。
8.FOOLISH GAMBLER
作詞:D.Yukai、作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
ピアノは宗清裕之さんが担当しております。
高校時代の友人のために作った歌詞だそうです。
夜のヒットスタジオでも歌ったことがあります。
ユカイさんが、「Hey,dear my friend,あの頃俺たちは、何をやってもうまくいかなかったぜ。まるでスケアクロウ(映画の名前)みたいだったけどよ、銀行強盗で捕まっちまったお前に捧げるぜ。FOOLISH GAMBLER!!」
と語ってから歌い始めたのが印象的です。
コアラくん
それ、マジ話すか?!
ちょっとイカれた友人がいるということは、「HAPPY」というレッズの伝記本にも書かれていた記憶はありますが、銀行強盗は衝撃ですね。
曲はとてもかっこいいですよ。
アップテンポのハードなロックンロールです。
のちのちのライブでもずっと歌い続けていて、ユカイさんが大事にしている曲なんだと思います。
9.WINE & ROSES #2 (Club Version)
作詞・作曲:木暮武彦、編曲:RED WARRIORS
ピアノはミッキー吉野さん、ホーン・セクションはDIXIE KINGSが担当しております。
もともとは、このアルバムが出る前にシングルとして発売されていた楽曲です。
そのシングルバージョンは、メンバー4人で作り上げた普通のバンドサウンド(ボーカル、ギター、ベース、ドラム)でした。
派手なホーンセクションが効いたアレンジに大幅に変えて、こちらのアルバムに再収録された形となります。
ド派手でかっこいいです!!
シングルバージョンのPVは、ユカイさんがメインに出ていて、ユカイさんと金髪外人美女が、キャデラック?かなにかの外車に乗っていたり、その美女とワインを片手に泡ぶろに入りながら歌っているという羽振りの良さです。
まさに「S〇X,DRUG&ROCK’N ROLL」の世界を体現しています。
コアラくん
1987年にユカイさんが「TOKYO-POP」というアメリカと日本の合作映画に出演したことがありますね。
ユカイさんはなぜか金髪美女がお似合いなのです。ゆーかりも「TOKYO-POP」見に行った記憶があります。
ちなみに昔、夜のヒットスタジオというTV番組があったのですが、レッドウォリアーズも何度も出演したことがあり、ユカイさんが司会の古舘伊知郎さんに、「アメリカの映画に出てすごいじゃん!でも帰りは電車だったんでしょう?シンデレラみたいだねー。」みたいな感じで、いじられている場面もありました。
古舘伊知郎さんはこのころからかなり尖っていて、出るアーティスト出るアーティストに、けっこう失礼めにからんでいましたね。面白かったけど。
そのアーティストの素顔を視聴者のみんなに見せたいという感じだったのかな。
レッドウォーリアーズの「CASINO DRIVE」を聴いての感想・考察
ゆーかり個人的には、レッズの中では一番好きなアルバムです。
この後3枚目のアルバムの「KING’S」が出るのですが、シャケのギターの音色が少しづつ変化してきていると感じました。
シャケはエアロスミスのジョー・ペリーに憧れているということなので、基本的にはアメリカの音に近く、「KING’S」などはまさしくアメリカのハードロックという音です。
しかしこのCASINO DRIVEのギターの音色は若干軽く、UKロックともいうべきか、レッド・ツェッペリンにも近い質感でオシャレに感じますね。ギュインギュインとハードに弾いてるのですがね。
このアルバムが出た後の1987年11月に「ルシアンヒルの上で」という超名曲!が発売されることになります。
「ルシアンヒルの上で」はアコースティックギターがメインの切ないロックナンバーです。
レッズは、ギュインギュインのハードなギターもかっこいいのですが、アコースティックギターメインの曲でもいくつも名曲があります。
このアルバムの5曲目の「MORNING AFTER」もそうですし、この後の1989年に発売される「LADY BLUE」も秀逸です。
ギターだけでなく、ユカイさんのボーカルも素晴らしく、激しいかっこよさはもちろん、繊細な一面を見せてくれたり、表現力が半端ないのです。
やはりいいバンドは、激しいロックも、心にしみるバラードもどちらも上手いということですね。
【追記】
こちらの記事は2021年3月8日に投稿いたしました。
ちょうど3月8日は、ギターの木暮武彦(シャケ)さんの誕生日でした。おめでとうございます!
パチパチパチパチ。
2021年3月8日で61歳になられました。