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発声障害あるある(その2)~店頭編~【エクササイズ付き】
発声障害でいると、日常生活で困る場面がいくつも出てきます。
今回は、そのような「発声障害あるある」第二弾をお届けいたします。
発声障害あるあるでよくあるシチュエーション
発声障害あるあるでよくあるシチュエーションといえば、店頭での受け答えというものがあります。
これは、
1.自分がお客の立場
2.自分がお店の人の立場
と、2通りありますが、いずれにしても声がスムーズに出せないため、非常に苦労します。
まず1つ目のお客の立場から見ていきましょう。
レストランでメニューを決める時、店員さんに伝えなきゃいけないという場面で、声が出しにくいので、ついメニューを指差すことで、なんとかその場は回避できますが、「おひとつですか?」とか「ソースはどちらの味になさいますか?」など、イレギュラーに話しかけてくることも多いかと思います。
その度に、喉が詰まって嫌な気持ちになってしまいますよね。
ケーキ屋さんで注文する時などもそうですね。
お客であっても、意外と声を出さなきゃいけない場面って多いんですよね。
次に2つ目の、自分がお店の人の立場の場合はもっと深刻です。
店員といっても、いろいろな職種がありますが、ここではレストランの店員としましょう。
(その他にも、アパレル、病院の看護師、受付などもありますね)
まずは、「いらっしゃいませ」にはじまり、オーダーをとったり、そのオーダーを厨房の人に伝えなくてはならないお店もあるでしょう。
そして最後に「ありがとうございました。」とあいさつするまで、実にたくさんの声を出さなきゃいけない場面がありますね。
それもけっこう大きく元気な声を出さなきゃいけないですよね。
そして、元気=大きな声と一般的には思われてますから、ついつい大声を出そうと力んでしまい、かえって「詰まった、通らない声」になってしまうという負のループにはまります。
では、1、2ともに対策を考えていきましょう。
店頭で喉が詰まる時の3つの対策
1.今からしゃべる「内容」に集中する
これは私がそうなのですが、しゃべる前に、「自分は喉が詰まる!」と思いすぎると、これからしゃべろうとすることに集中ができず、結果、喉が詰まるだけではなく、話しが支離滅裂になってしまうんですね。
人間の意識は2ついっぺんには処理できないようです。
だったら「自分は発声障害だから喉が詰まる」という思いをいったん置いておき、これからしゃべろうとする内容に考えを集中させてみましょう。
2.元気な声=大きな声ではない
大声を出しすぎなくても、人は案外聞こえるものなので、イメージとしては、「近くで寝ている家族を起こさないように、少し遠くにいる家族に声をかける」みたいな感覚です。
1番わかりやすいのは、ウィスパーボイスで、遠くの人に話しかける練習をすること。
(例)
ちょっと!赤ちゃんが寝てるから静かにしてね。
3.初音のみウィスパーボイスにする
どうしても初音が詰まる時、即効で効果があるのは、「第一声目だけウィスパー(無音)にする」という方法です。
なぜなら、ウィスパーボイスは、無声音なので、喉が詰まることがないからです。
実際やってみましょう。
【エクササイズ】初音のみウィスパーボイスにする
【エクササイズ】初音のみウィスパーボイスにする
いらっしゃいませ
おまたせいたしました
ありがとうございました
ご注文を確認します
ハンバーグランチひとつ
モンブランをふたつください
※赤い部分がウィスパーボイス(無声音)です
まとめ
まとめ
・発声障害あるあるでよくあるシチュエーションといえば店頭
(お客の立場と店員の立場のどちらも)
・お客でも店員でも声を出さなきゃいけない場面は意外とたくさんある
・さらに自分が店員の場合、大きな声を出さなきゃいけないことも多い
・その対策として、
1.しゃべる内容に集中する(喉詰まりは忘れる、というかいったん置いておく)
2.大きな声を出そうとしすぎない
遠い所の人へウィスパーで声かけるような感覚で声を出すのがコツ
3.初音のみウィスパーボイスでしゃべる
エクササイズを参考にしてください(4:35くらいにあります)
いかがでしたでしょうか。この記事があなたが楽に声を出すためのお役に立てればさいわいです。